高血圧の治療目標値を知ろうs

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高血圧の治療目標値とは

「あなたは高血圧です」と言われたら、どのように思いますか?
治療しなければいけないのだろうか?など色々不安に思うことでしょう。
でも、高血圧は正しく理解すれば十分コントロールできる病気です。そのために大切なことのひとつは、高血圧の基準値を知り、正しい治療目標値を知ることです。高血圧の基準値は、日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン」に以下のように示されています。

高血圧の基準値(診察室血圧)の図 日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会 編.高血圧治療ガイドライン2019,p.18より作図

血圧測定には、診察室で測る「診察室血圧」と家庭で測る「家庭血圧」があります。
最近では、血圧の正確な評価のために家庭血圧が重視されています。一般に家庭血圧は診察室血圧よりも低くなる傾向があることから、家庭血圧の治療目標値は、診察室血圧よりもやや低く設定されています。

高血圧の治療目標値の図 日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会 編.高血圧治療ガイドライン2019,p.53より作成

家庭血圧は、起床後と寝る前、椅子に座ってリラックスした状態で、1回につき2度測定します。2度測った値の両方または平均値を記録します。起床後の測定は、トイレを済ませて朝食や薬を飲む前、起床後1時間以内が目安です。
高血圧治療に重要なことは、「よし。治療しよう」という気持ちです。そのためにも、正しい高血圧の治療目標値を知り、高血圧と上手に付き合っていきましょう。

監修:独立行政法人 労働者健康安全機構
大阪ろうさい病院 院長 樂木 宏実 先生

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