血管をしなやかに保とう

監修:大阪大学大学院医学系研究科
老年・総合内科学 教授 楽木 宏実 先生

動脈硬化は多くの場合、自覚症状がないまま進行しますが、医療機関で受けられるいくつかの検査で、その進行度合いを知ることができます。動脈硬化のリスクが高い人は一度検査を受けてみましょう。

動脈硬化の度合いを調べる検査

CAVI(キャヴィ:心臓足首血管指数)、PWV(ピーダブリュブイ:脈波伝播速度)

血液の流れによって生じる動脈の脈動が末梢に伝わる速さを調べる検査。心臓から足首までの動脈の硬さの指標で、血管がしなやかなほど数値は低くなります。医療機関で測定する「血管年齢」は、多くの場合、CAVIの測定値を、同じ性別・同年齢の健康な人の平均値と比べたものです。血管の老化が年齢以上に進行していないかを知ることができます。

ABI(エービーアイ:足関節上腕血圧比)

上腕と足首の血圧の比を調べる検査。足の動脈の狭窄の指標で、数値が低いと血管が狭くなっていることが疑われます。

CAVI、PWV、ABI検査
CAVI、ABI検査

頸動脈エコー

頸動脈に超音波をあて、血管壁の厚みや血管内の狭さを調べます。

CAVI、PWV、ABI検査
CAVI、ABI検査
頸動脈エコー検査
頸動脈エコー検査

血管をしなやかにする物質(NO)

血管年齢を若く保つには、動脈硬化につながる生活習慣を改善することはもちろんですが、血管内の「一酸化窒素(NO)」の産生を増やすことも有用です。
一酸化窒素は血管の内側を覆う細胞から産生され、血管を拡張し、しなやかにする働きがあります。一酸化窒素は血流が速くなるときに産生されるため、筋肉を収縮させたり緩めたりを繰り返すだけでも効果があります。つま先立ち運動など手軽にできる方法を毎日の生活に取り入れて、しなやかな血管を保ちましょう。

血管をしなやかにする物質(NO)
NOを増やす方法
NOを増やす方法
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