高血圧とは?

監修:大阪大学大学院医学系研究科
老年・総合内科学 教授 楽木 宏実 先生

高血圧とは、自然な血圧変動とは別に、慢性的に血圧の高い状態が続くことをいいます。

高血圧の診断

血圧は測る場所や状況によって変動します。病院やクリニックで測ったときの血圧を診察室血圧、自宅で測ったときの血圧を家庭血圧といいます。
高血圧と診断されるのは、収縮期血圧、拡張期血圧の両方またはどちらかが、診察室血圧で140mmHg/90mmHg、家庭血圧で135mmHg/85mmHg以上の場合です。
家庭で血圧を測定するとリラックスした状態で測れるため、診察室血圧より下がる傾向があり、基準値は診察室血圧より低く設定されています。

いろいろな高血圧

白衣高血圧

高血圧の人の多くは、診察室血圧、家庭血圧の両方が高い状態です。しかし、家庭血圧は正常なのに、診察室血圧が高くなる人がいます。これを白衣高血圧といい、病院など慣れない環境で血圧を測ることで、緊張したりストレスを感じるためといわれています。白衣高血圧はすぐに治療をする必要はありませんが、ストレスを感じやすい性格の人が多く、将来持続的な高血圧になりやすいといわれているため、注意が必要です1、 2)

仮面高血圧

白衣高血圧とは逆に、診察室血圧は正常なのに、家庭血圧が高くなる人がいます。これを仮面高血圧といいます。普段の高血圧が診察室では「仮面をかぶっている」状態のため見つかりにくく、家庭血圧を測定して初めて発見できます。

仮面高血圧には、早朝高血圧、昼間高血圧、夜間高血圧などのタイプがあります。
早朝高血圧は、起床前後に血圧が急上昇したり、夜間血圧の高い状態が続いて、早朝の血圧が高くなるタイプです。自律神経のバランスの乱れなどが原因と考えられており、早朝に脳卒中や心筋梗塞が多い原因の1つです。

昼間高血圧は、ストレス下高血圧、職場高血圧ともいわれ、診察室血圧や家庭血圧が正常でも、職場などストレスにさらされている状況下での血圧が高くなるタイプです。

血圧レベル
血圧レベル

夜間高血圧は、本来血圧が下がるはずの睡眠中も血圧が高い状態が続くタイプです。睡眠時無呼吸症候群やストレスなどが原因と考えられています。
仮面高血圧は見逃されやすいですが、将来脳卒中や心筋梗塞などが起こるリスクは、普通に高血圧と診断されている人と変わりません。そのため、本来ならすぐに対処が必要な状態です。家庭でも血圧を測定し、仮面高血圧に早く気がつくようにしましょう。

  • 1)
    平田恭信監修.高血圧 最新治療と食事.高橋書店
  • 2)
    猿田享男監修.高血圧をしっかり下げるコツがわかる本.学研パブリッシング
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